第1回|優しくて強い想いがある|良いお店の条件

何よりも先に条件として伝えたい

僕が色々なお店を取材して、「良いお店」だなと感じるポイントがある。

そして、そう感じたお店は間違いなく繁盛をしている。

結局のところ、「良いお店」だと感じるポイントは些細なことなのかもしれない。

しかし、それは必ずお客さんに伝わっていて、その小さなことがとても大切だと気付かされます。

今回は、「売れているお店は〇〇をしてる!」とかではなく、まずは目に見えない内面的なことを伝えたい。

これは、僕が多くの取材をしてきて、お店にとって一番大切だと思うことだ。

目に見えない内面的なことではあるが、それはお店の雰囲気であったり、お料理であったり、色々なところに表面化している。

目に見えないことを大切にしているお店は、例外無くそれが目に見える形で表れてた。

僕がまず伝えたいこと、それはオーナーさんの「想い」だ。

誰かの役に立つ想いがある

飲食店に入った瞬間、メニュー表を見た瞬間、お店のスタッフさんに声をかけた瞬間、ちょっとした「あっ、良いな」が重なるお店がある。

きっと誰でも経験をしたことがあるはずだ。

その「ちょっとした良いな」はどこから来るのだろうか。

僕が取材をしていて見つけたそういうお店の共通点は、オーナーさんの「他人を想う気持ち」だ。

「何のためにお店をしているのか」

その大きな理由の中に、「誰かの役に立ちたい」「誰かを助けたい」「こんな人に喜んでもらいたい」という想いが入っている。

その想いを中心としてお店の雰囲気作り、お料理提案、接客というのをされている。

そういうお店の笑顔はとても温かく、言葉が優しく、心が落ち着く。

本当に、普通のお店とは全然違うのだ。

その違いを実感する度に、僕は「想い」の大切さを考えてしまう。

所作の一つ一つに、その人の想いや気遣いが出るのだ。

そして、お客さんは「想われている」と感じるからこそ、「良いお店だ」と認識するのだろう。

逆もまた然り。

想いの薄いお店は、それがそのままお店や態度に出てしまう。

例えお客さんに迷惑をかけていなくても、お客さんに感動や喜びを与えられなければお店としては失敗だと僕は思っている。

つまり、成功への第一歩は「想い」から来ると断言したい。

損得勘定では無いところを大切にしたい

「良いお店」は損得勘定だけでは動いていない。

それが「想い」からくる「こだわり」だったりする。

損益で判断できない部分に、お店の信念とも言えるこだわりがある。

・お客さんから望まれていても、絶対にテイクアウトをしない料理がある
・利益率が低くても、敢えて提供を続けるお料理がある

等々。

想いがあって商品化されているお料理には、損得勘定を抜きにして守りたいこだわりがある。

商売としては一見すると非効率であるように見えるようなことをしているお店もあった。

そして、その理由が「他人を想ってのこと」であることが多く、結果的にお店に良い結果をもたらしていたと思う。

想いの強さは、何かしらの形でお店の在り方に影響を与えている。

商売としての線引きをしていること

他人を思い遣ることは大切だが、あくまでもやっていることは商売である。

適度な距離感を保つことが、お客さんの気持ち良さにも繋がる。

想いも強過ぎると過剰なサービスになりかねない。

なので、良いお店というのは「想い」と「商売」の線引きが出来ているお店でもある。

メリハリがある。

これが出来ていないと、商売ではなく慈善事業に近いことになってしまう。

このバランス感覚が、最終的にお店を「良いお店」にまとめ上げる大切な要素だろう。

少し抽象的な話になってしまったが、僕としては真っ先に知って欲しい話だった。

 

このカテゴリ「良いお店の条件」では、次回から良いお店や実践していることなどを紹介していきたいと思う。