第2回|人柄がお店を作ってお客さんを惹き付ける|良いお店の条件

相手を思い遣る

そもそもという話になるが、良いお店とはどんなお店かと考えた時、オーナーさんやスタッフさんの人柄は重要だと気付く。
相手のことを思い遣る気持ちというのは大切で、これがあるか無いかで来客者がお店に持つ印象は大きく変わるだろう。
これは、お客さんとの距離を近くしようということを言っているのではない。
些細なことなのだ。
所作であったり、ちょっとした言葉であったり、そんな小さなところに心が表われる。
お客さんとは贅沢なもので、お店を評価して「普通」だと感じた場合は「そんなに良くないお店」だと判断をする。
「良いお店」と思ってもらうには、「普通」ではなくて「普通以上」でなければいけないのだ。
そんな時の判断基準に「接客」があることは常々意識しておくべきだろう。

接客には技術がある

人間には、色々なタイプがある。
赤の他人を思い遣ることが難しいという人もいるだろうし、思い遣りを表現することが苦手な人もいるだろう。
じゃあ、そういう人は接客が出来ないのかというと、そうでは無い。
接客には技術がある。
お客さんが気持ちよく過ごすためのノウハウというのがあるのだ。
この辺りは、チェーン店が非常によく体系化されている。
飲食店であれば、新人は姿勢、言葉遣いなどから教育される。
そうやって接客を「学ぶ」ことで最低限の対応をすることが出来る様になるはずだ。
そこに「思い遣り」が加わり、お客さんと真剣に向き合おうという姿勢があれば「普通以上」はシッカリと手に入ることだろう。
もし、あなたが「良いお店」でありたいと考えているのであれば、接客というものを見つめ直してみる良い機会かもしれない。
他店を見て勉強するのも良いだろうし、実際に気になるお店にアルバイトとして雇ってもらって勉強するのも良いだろう。
それは何も恥ずかしいことではないのだから。

どちらが先でも良い

人柄が良いから良い接客ができるというのはよくある事例だろう。
しかし、逆に接客を学ぶことで自分を成長させることもあるはずだ。
接客には向き、不向きがあると思うが、その差を限りなく埋めることは出来る。
接客から始める人格形成が、お客さんの満足度に繋がるかもしれない。
そうやって、努力を積み重ねていくことが良いお店の条件なのだ。

このカテゴリ「良いお店の条件」では、どうやったら良いお店になれるのか、良いお店とは一体どんなお店なのかを取材記者の立場から紹介していく予定だ。