第3回|ライバル店を研究しよう|売れるお店の作り方

他店を研究しよう

店名、コンセプトを決が決まり、お店の方向性が確定したら、いよいよ本格的な出店準備へと移ります。
お店が成功するために、あなたが唯一無二の存在になることを目指します。
そのためには、あなたのライバルとなるお店を研究することを怠ってはいけません。
情報は力です。
地域の現状、同業者のレベル、お客の質など、様々なことをライバル店から学びます。

競合が無い地域をリサーチする

当たり前ですが、その地域にあなたのお店しか存在していない場合、お客さんはあなたのお店を利用する以外に選択肢がありません。
そんな状態を作るのがベストだと言えます。
競合店が少ない地域はどこなのかを調べましょう。
そんな地域が見つかったら、なぜ競合店がいないのか理由も調べておきます。
もしも、地域に何かしらの理由があって出店を見送っている場合、それを解決するための策を考えないといけません。
交通量、住民の数、地域性、家賃相場、様々な要因を考慮して場所を選びます。
そうやって競合店の少ない地域が見つかれば、メモなどを利用してリスト化しておくといいでしょう。

ライバル店の定番商品をチェック

地域が決定したら、周辺にあるライバル店を見に行きます。
そこからは、色々な学びがあるはず。
曜日別の客数、時間帯による客数、商品の価格帯、品揃え、大いに参考にしましょう。
参考にした上で、差別化を行うことが重要です。
そして、ライバル店の定番商品を確認します。
定番商品というのは、常にお客さんが手に取る商品になります。
定番商品の価格帯、購入している年代、定番商品のビジュアル、これらは出店地域の消費者を知る上で大切な情報です。
この地域のスタンダードを知ることで、基準を持つことが出来ます。
基準を持てば、そこから色々な判断が出来るはずです。

ライバル店のイチオシ商品をチェック

通常、お店には「定番商品」と「イチオシ商品」があります。
イチオシ商品は看板商品であったり、期間限定商品であったりします。
これは、客寄せの商品であり、客単価を上げる商品です。
ライバル店のイチオシ商品のレベルをチェックしておきましょう。
そして、ライバル店とは違うアピールをするか、ライバル店と比べて明らかに差のある商品を開発します。
この時、「1.7倍」という数字を意識するといいでしょう。
人が、他と比べて明らかに違いがあると感じる数字が「1.7倍」と言われています。
ボリューム、価格、食材数、何でもいいので1.7倍の差がつくように商品開発をしていきましょう。
逆に、1.7倍の差がついていないと、お客さんからは「似たり寄ったり」と判断をされ兼ねません。
このような判断ができるようになるためにも、ライバル店のチェックは怠ってはいけません。

全世界の人気店を調べる

地域のライバル店を調査したら、次は世界に目を向けます。
狭い地域だけを見ていては、いつか時代から取り残されてしまいます。
今はインターネットの時代です。
家にいながら、全世界の情報が集まります。
特に、SNSの力はもの凄いものがある。
検索すると、あっという間に全世界の「今」を見つけることが出来ます。
是非、全世界の同業者の実力をチェックしましょう。
きっと、あなたにとって良い刺激になるはずです。

トレンド商品にあなたらしさを加えよう

調査ばかりして、頭でっかちになっていては前に進まない。
情報を集めたら、今度はそれを活かしましょう。
地域の情報、全世界の情報、現在のトレンドを把握したら、それを模倣するのも一つの手です。
しかし、そのまま真似しては面白くありません。
そこに、「あなたらしさ」を加えます。
あなたの「お店に対する想い」「コンセプト」これを商品に強烈に反映させるのです。
そうすることで、トレンドに乗った商品でありながら、あなただけの唯一無二の商品へと変貌する。
消費者というのは敏感であり、ただ真似しただけの商品には魅力を感じません。
真似は真似であり、オリジナルを超えることは難しいという理由もあります。
だからこそ、ただの真似で終わらない魅力ある商品を作りましょう。
そういった視点で、色々なお店を調査してみるといいと思います。